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Tello復権!?|規制強化で再び脚光を浴びるトイドローン

皆さんはTelloというドローンを覚えていますでしょうか。

DJIとIntelから技術提供を受けてRyze-Tech社より発売された小型ドローンで、現在でも販売継続されているトイドローンです。

GPSは搭載されていないものの、ビジョンポジショニングセンサーにより自動位置補正機能が搭載されているドローンが12,800円からと言う価格で販売された事、たったの80gの飛行重量により、航空法の定義上「模型航空機」に分類されるため、飛行許可・承認制度の対象から除外されるカメラ付きドローンとして当時注目を集めました。

Ryze Tech Tello
プロペラガードを装着した状態でも86g

自律ホバリングが可能とはいえ、動力系は屋内使用を想定したパッケージングなので、動力性能が不足しており屋外で飛ばすには不向きなドローンです。凪の環境であれば屋外での飛行も可能ではあります。

Mavic Mini登場で入門機のお株を奪われるも…

DJI社がMavic Miniを当時の航空法上の「無人航空機」のカテゴリーから除外される様、日本向けに199g以下の重量で販売されました。ホビーユースでドローンを飛ばされる方の多くは、写真や動画の撮影を主目的とすることが多いので3軸ジンバル搭載で、上級機種と同等の能力のある「模型航空機」は、マイナーチェンジモデルであるDJI Mini 2まで200g未満クラスのドローン市場を席巻していました。

そんなMavic Mini旋風も6月20日の改正航空法施行によって終焉を迎得ることになります。DJI Mini 2の後継機種DJI Mini 3 Proも標準仕様が国内でも販売されることになりましたし、そもそも「無人航空機」の定義が「100g以上の全ての小型無人機」になったので、運用は「無人航空機」としての運用になりました。

そんな中、飛行重量80gのTelloは引き続き「100g未満の小型無人機」として「模型航空機」の扱いを受け続けることになります。自由自在に飛行できる類のドローンではありませんが、「自宅の庭で練習」を気軽にできるドローンであることは変わりありません。

室内での飛行に特化したドローン。初心者の練習や教育プログラムにもマッチ

屋内での飛行がメインとして設計されているTelloには、狭い室内での飛行に特化したプロテクターが販売されています。360°カバーのプロペラガードや落下による衝撃を和らげる構造のプロテクターなど様々です。また、TelloシリーズにはTello EDUという事前に専用アプリで飛行計画を作成して機体に読み込ませ、飛行は入力された計画に沿って自動で行うことができる製品もラインナップされています。

Tello EDU

飛び方をプログラムされたボックスをアプリ上で構成し、「離陸してから1mまで上昇、5m前進して右に回頭〜」の様な飛行プログラムを簡単に構成することができます。

ドローンテラスではスペシャルセットにて販売

ドローンテラスのショップでは入門用ドローンとして、お求めやすい価格帯のドローンを複数種類ご用意しております。Telloはその1つです。

Telloの操縦はスマートディバイスにインストールしたアプリ上で操縦する形態が基本で、操縦用スティックはプロンプトとして表示されます。物理スティックで操縦したい場合は別売のコントローラを接続して操縦することも可能です。

ドローンテラスのスペシャルセットはバッテリー3個と充電ハブがついたTello Boost Comboと専用ケース(PGY Tech製)、GameSir T1dの3点セットを特別価格で販売しています。

Tello Super Boost Combo ¥25,000

機体登録も飛行許可・承認も不要、しかし

Telloは6月20日の航空法改正施行後も引き続き「模型航空機」のカテゴリーを維持しているので、機体登録制度や飛行許可承認制度の対象から除外されています。しかし、航空法規の対象から外れるわけではありません。

模型航空機の高さの制限は無人航空機よりも複雑な運用がされています(100g未満のドローンが制限高度限界まで上昇できるのので、特に空港関連施設の周辺では注意が必要です。航空法以外の規制法への対応や第三者が管理する土地の上空の飛行に関しては、無人航空機と同様の対応が必要です。

飛行許可が要らないということで、気軽に飛行できるメリットもありますが、無人航空機の線引きを100gにする大義名分を政府に与えてしまった要因をよく考えて運用しなければなりません。今のところ、屋外で気軽に飛ばせる100g未満クラスのドローンは存在しませんが、メーカーの努力により100g未満の高性能ドローンが出てくると、今後更なる規制強化となると、「全部無人航空機!」みたいなことを言い出しかねません。

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関西最大規模、ドローンの学校。

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(SUSCドローンスクール大阪)。