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Skydio X10テストフライトの実施

対応可能業務拡大のため、米国Skydio社が製造し、昨年末に国内販売が開始されたSkydio X10をドローンテラスでも導入しました。

橋梁点検や屋外狭小空間での調査業務等で活躍してくれているSkydio 2+Eの事実上の後継機種で、Skydio製品の特徴であるVision-SLAMを用いたARライティングによる飛行誘導を司どるGPUは2+Eと比較して200倍賢くなりました。

徹底的にUIの強化を進めたDJI製品と比較すると、システムセキュリティを重視したSkydio製品はお世辞にも使いやすいとは言い難い仕様ではありましたが、X10では幾分改善されています。

カメラは暗所での点検業務に特化

産業用ドローンを導入する際は、カメラモジュールの選択が重要になってきます。不要な機能が山盛りになっている高額なカメラモジュールをわざわざ購入させるような、悪質な販売店が無いとも言い切れませんので、自分が何をしたいのか、ビジョンを明確に持った上で機材選びをすることが重要です。

弊社では、ドローンによる橋梁や高架橋点検向けのデータ収集のご依頼をいただくケースが多く使用条件としては、

  • 障害物が多い
  • 光量不足に陥りがち
  • 対象に接近する撮影が多い

ということで、ジンバルカメラモジュール内に照明用ライトが搭載されていて、常にカメラが向いている方向を照らすことができるVT300-Lバージョンを選定しました。

46mmのほぼ標準レンズと呼ばれる画角と20mmの広角ズームカメラは其々解放でf1.8とf1.95の明るいレンズで、Skydio 2+(f2.8)比で1EV以上明るくなりました。

赤外線カメラで温度データを収集

温度データを収集するためにサーマル(赤外線)カメラも搭載されています。可視光映像では判定が難しい、外壁タイルやコンクリート構造表面の浮き、ソーラーパネルの以上発熱などの判定が容易に可能です。また、夜間の捜索活動や害獣調査など行う上でもサーマルカメラを用いることで、より効果的に調査を行うことができます。

南大阪ドローンフィールドに併設されているソーラーパネルでホットスポット検出のテストを行いました。もちろんカメラとしては当たり前に機能します。赤外線映像解析システムとのデータ互換性も問題ありませんでした。

ソーラパネルのホットスポット検出の例

南大阪ドローンフィールドに併設されているソーラーパネルでホットスポット検出のテストを行いました。もちろんカメラとしては当たり前に機能します。赤外線映像解析システムとのデータ互換性も問題ありませんでした。

Vision-SLAMの弱点を克服

Skydio製ドローンの特徴として、フライトオートノミーシステムとしてGNSSとVision-SLAMを使用しています。これにより非GNSS環境においても、高度な自律制御が可能になるほか、従来ビジョンセンサーが苦手としていた線状の障害物も検知可能となり、フライトオペレーターにかかる負担も軽減されます。

また、Vision-SLAMに可視光カメラを使う以上、暗所では周辺環境の認識ができなくなる課題も、Night-Senseで解決。ドローン本体に大容量の光源を搭載して飛行し、光学センサーを有効化した状態で飛行します。

Skydio X10を使った調査・点検等のオペレーション

Skydio X10のその特性上、暗い場所でのミッションに適したドローンと言えます。光量不足やGNSSの測位不良で従来難易度の高かった河川橋梁の点検業務においても、より安定した成果の獲得を期待できるようになりました。

技術検証等のテストケースでのフライトにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

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(SUSCドローンスクール大阪)。