昨年末にSkydio社(米)よりリリースされたSkydio X10が納入されました。
オプションのNightSense Visible/IR lightと合わせて、夜間や暗所での飛行にも対応します。VT300-L型ジンバルカメラモジュールを選択し、fov 50°の標準画角に加えて、fov 93°の広角カメラ、サーマルカメラ、22Lux3mレンジのフラッシュライト搭載型で、光量が不足する環境下での運用に重点を置いた仕様です。
メーカーWebページに掲載されている機体の特徴をまとめました。
Skydio X10 は、Teledyne FLIR Boson+ センサーを統合した初のドローンで、最高品質の熱画像を提供します。640 x 512 の解像度、<=30mK まで感度が向上した X10 は、より正確な放射測定結果を提供します。
GPS が利用できない環境や EMI(電磁干渉)が高い環境でも、最も複雑なミッションを自信を持って実行できます。優れた AI 飛行支援と障害物回避機能により、現場でドローンを操縦しているときでも、100 マイル離れた場所から操縦しているときでも、作業を完了するために専門家を雇う必要がなくなります。
スキャン対象を感知して理解する空間 AI エンジンを使用して、対象を絞った検査を自動的に完了します。機内で 2D マップと 3D モデルをリアルタイムで効率的に構築します。または、Pix4D、Bentley iTwin Capture、gNext、DroneDeploy、ESRI SiteScan にデータをエクスポートが可能です。
Skydio X10 には、時間の経過とともに拡張される AI データのキャプチャおよび合成機能のためのコンピューティング能力が搭載されています。
Skydio X10ドローンにとって過酷な環境下においても飛行が可能で、IP55相当の防塵防水、12.78m/sの対風圧性能を有します。また、動作環境温度は-20℃から45℃で真夏の日本でも問題なく使用できそうです。運用限界高度は15,000ft、DJI製のドローンと比較すると性能は落ちますが、国内最高地点である富士山頂から飛ばしたとしても、まだまだ余裕があります。
現在、ドローンフライトオペサービス内での運用開始に向けて、準備を進めております。残念ながら、各種法制度の関係で国内ではskydio X10全能力を発揮することは叶いませんが、既に弊社で運用中のSkydio 2+Eと比較して200倍賢いGPUがより高精度のAI飛行制御を実現するため、従来ではハイリスクである為に断念していたミッション遂行も可能になります。
飛行業務における運航開始は2025年5月中旬を予定しております。
機体登録と特定飛行の許可承認書が発行されたため、南大阪ドローンフィールドにてSkydio X10の試験飛行を行いました。飛行当日はそこそこ風のあるコンディションの中、操縦制度や飛行の安定性、搭載されている赤外線カメラのデータの互換性をチェックしました。
詳細はブログにて公開します。
Skydio X10指定のオペレーションに関するお問い合わせはドローン撮影・空撮ページ内「INSPECTION」のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
ビジネスシーン向けの認定証取得を目指せる「プロフェッショナルコース」と、趣味でドローンを楽しみたい人に向けた「パーソナルコース」の2コースをご用意。国土交通省登録講習団体にも指定されています
(SUSCドローンスクール大阪)。